先生…大好きっ。-歯医者さんとの恋事情?-【完】
「おまたせー待った?」
「まぁ、待ってましたが大丈夫です。」
私は寒い中ずっと慎先生を待っていた。
歯医者の中で待てると思ったらもう終わるから外で待っててと。
---15分。
寒いに決まってますよね?
私今手がカチコチですもん。
手袋ないから手が…っ…
「ならいいけど……」
慎先生が私の手を握る。
「手…冷たい…。やっぱ無理してた?ごめん。」
先生が心配そうな顔で私を見つめる。
そして顔を近づけてくる。
多分無意識なんだろう…。
「……ッ…大丈夫ですから……その……顔近い…です…」
「あっ…ごめん…つい…里那心配になって…」
……コツコツ…。
向こうからヒールの音がする。
「何が里那が心配になって…よ!」
穂乃さんが現れたことにより、ラブラブムードというものはなくなった。