先生…大好きっ。-歯医者さんとの恋事情?-【完】
愛ちんは席が後だからいつも喋れる。
「おはよ。桜谷?」
声を掛けられた。
声で分かった。
「…やっくん…おはよ!」
やっくんはニッコリと笑顔で私の頭をぽんぽんって撫でた。
やっくんは私より身長が10センチぐらい高い。
まぁ…私が150センチぴったり。やっくんや愛ちんは160センチは軽くある。
…うらやましいなぁ。
「ちょっと…!何軽々しく、りー触ってんの!?」
愛ちんが1限の準備が終わったのか私の方に来て抱き着いて来た。
「おはよ。山下?」
「何…。いきなりとか、まじキモいし。」
「はっ!?クラス委員長として、挨拶したんだが。」
「ふーん。あっ、そう。」
「あっ、そうってひどいなぁ!」
あはは…って笑いだすやっくん。
そんなことは無視してツンとしている愛ちん。
ツンとしている愛ちんに抱き着かれている私。
この二人…くっついちゃえばいいのになぁ。