先生…大好きっ。-歯医者さんとの恋事情?-【完】
走り出したやっくんは止まった。
「なんだと思う?」
「分かんないに決まってるじゃん・・・。」
「僕も分かんない。」
「何それ・・・意味分かんない・・。」
「多分ね、僕まだ桜谷・・・桜谷里那がまだ好きなんだろうね?」
「・・・・は?」
「ただの嫉妬かも。」
「いやいや・・・意味分かんない・・」
「まぁ、ごめん。悪かった。」
「・・・うん。」
「まださ、好きだけど。諦める。」
そのとき、やっくんの表情は笑っていた。
私が好きな時のやっくんの表情だった。