先生…大好きっ。-歯医者さんとの恋事情?-【完】
最後の歯医者!?
始業式が終わり、やっくんとのこともあり、1月中旬のこと。
「ねぇ、里那ー?」
「なんですかー?」
「今日歯医者だけど、ちゃんと来てよ?」
「あ、はい・・」
今年初の歯医者です。
「でも、最近少なくなりましたよね!」
「そうだねー。まぁ、僕の腕がいいから?」
「な訳ないじゃないですか(笑)」
「うわ・・・今のすごいね・・・プロにそれ言っていいの?」
「何言ってるんですか・・あ!慎先生!!時間ですよ!!」
「え?あっ・・やば・・早く行かなきゃ・・」
そんな、どうでもいい話をよくするようになった朝。
なんかやっと馴染んだような・・・
そうでもないような・・・
私はかばんを持ち、靴を履く。
慎先生もかばんを持って、靴を履いた。
「じゃあ行こうか?」
「はい!」
手をつなぎ、家を出た。