先生…大好きっ。-歯医者さんとの恋事情?-【完】
一人じゃない夜
……そのままマフラーなんて忘れればよかったのかな?
「あっ…しっ…失礼しました!」
「まっ…待って!!」
先生がそう言った。
私の足は止まった。
なんで止まるの?
動いてよ。
走ってよ。
そんなに先生の言葉は私の足を止める程凄い力なの?
「あら、桜谷さん?どうかしたのかしら?」
リカちゃんは先生に抱き着きながら言った。
後を向いていた私は先生達の方を向いた。
先生の顔は困っていたから、きっとリカちゃんから抱き着いたって事がよくわかった。