先生…大好きっ。-歯医者さんとの恋事情？-【完】

｢慎…先生のですか…？｣



｢多分…そうね。｣





なんで慎先生忘れちゃうのかなー。

少しぐらい空気は読んで欲しい。





｢ねぇ？里那ちゃん…？｣



｢はい…？｣





中山さんが行く準備をしながら聞いて来た。




｢慎の所に弁当持って行ってくれないかしら？｣



｢えっ…！？｣




｢おねがい！その間に全部終わらせてすぐお母さんに会えるように準備しておくから！｣




う…うーん…
お母さんに早く会えるし､何よりも慎先生にも…会えるんだよね…？


行こうかな。
お世話になるし…
慎先生にもお母さんにも会いたいし…




｢わかりました！行きます！！！｣





…と､私は弁当と財布と携帯を持って外に出た。





｢寒い…｣



ボソボソ呟きながら私は歩き始めた。