愛してるを何度でも
「ご飯食べようよ~!結衣おなかへったぁ」

「はいはい。結衣たち弁当だろ?食べろよ」

「うん!莉那食べよ~?そういえば莉那って毎日自分で作ってきてるよね?」

「え、まじ??」
哲君とマサ君は目を丸くしている。
「うん…、親が共働きで、弟の分も一緒に…」

「すげ~!!絶対いい奥さんになれるよ!うまそうだし!結衣、莉那を見習え!」
「うるさぁ~い!哲のあほ!」

「はいはい、あ!そういえば莉那は将平のこと初めてじゃないもんな」

哲君があたしに優しく笑いながら言った。

「え!なんで?」
マサ君は哲君の言った言葉に目を丸くしている。

「マサ、知らないのぉ?莉那たち幼なじみなんだよ?」

「結衣!!」

あたしはあわてて大きな声で結衣の声を塞ごうとしたが、遅かった。

「そうなの?俺初めて知ったわ!だって将平教えてくんねぇんだもん」


「…別に教える必要ないと思ったから」

「そうだけどさ~…」

将平はあたしたちの話に興味なさそうに黙々と定食を食べる。

あたしはチラッと将平を見たけど、めんどくさそうな顔をしていた。



ほら…

やっぱりあたしのことが大嫌いなんだ…






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