愛してるを何度でも
昼休みが終わって将平達が帰ってくる頃だ。

教室であたしが書いた告白の手紙を将平が見ているところをあたしが見るのは
あまりにも恥ずかしい。

そう思って、友達と掃除場所に向かった。

掃除が終わって、緊張しながらも教室へ向かう。

将平はあたしの手紙を見て、何て思ったかな?

心臓が破裂しそうなくらい、緊張していた。



でも、教室に入るときなんだか騒がしかった。
男子達が異様に騒いでるみたいだ。

なんかあったのかな?と思い、ドキドキしながら教室に入ったら…



「ヒュー!!★妻のお帰りじゃん!!」

「しょーへい!!ほら、来たって。なんか言ってやれよ!」
そこにはあたしと将平を冷やかす男子たちがいた。
周りにはクラスメイトがコソコソなにか言っている。

嫌な予感がした…

今何が起きてるの…?


「将平へ
ずっと小さい頃から将平のことが好きでした。
今もこれからもずっと大好きです。
よかったら付き合ってください…

だってぇ♪♪」
一人の男子が大きな声で読み始めた。


それは、あたしが悩んで悩んで書いた将平への告白の手紙だった…。


…なんで??何が今起きてるの?

なんであたしが書いた将平への手紙が今、他の男子が持っているの?

あたしの頭は既に困惑状態だった。



あたしはすぐに将平をみた。
将平はずっと下を向いて黙っていた…



「将平!モテモテじゃん!ヒュー★」
「熱々~~♪」
「将平、返事わぁ~?」

他の男子が大きな声でおもしろそうに冷やかしている…



どうしよう…泣きそう…

隣にいる友達も困惑している。


あたしは顔を真っ赤にして涙をこらえていた…

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