Heart × Hunter ~君の心は誰のモノ?~
ヒロはなんだかんだ言って優しい。
曖昧なあたしは同情してヒロとデートしてるかもしれないのに何も言わない。
こんなに優しくしてもらって好きにならないことは有り得ないのに…な。
自分のことなのに、誰が好きなんだか分かんないあたしってバカ。
「ねぇ、捺禾。命令していい?」
「あ、そっか。…うん、いいよ!」
「よかった。じゃ手ぇ繋ご?」
答える前に手が暖かいものに包まれた。
ヒロの手は思った以上に大きくて…あたしの全てを包み込む。
「…やっぱ、こっち。」
「へ?」
繋いだばかりの手を離したと思ったら。
「っ…////」
ヒロとあたしの指が交互に合わさったのだ。