Heart × Hunter ~君の心は誰のモノ?~
自分の口からどんどん言葉が溢れてきて留まることを知らない。
「そう思ったら、いきなり拗ねるし。」
「ヒーロー気取りだし。」
「バカだし。」
「………あたし、彼方といると胸が痛いの。」
いつからだろう。
こんなに涙脆くなっていたのは。
綺麗で何もない海が歪んで見えるよ。
「俺ってそんな風に思われてたの?」
「……知らないっ」
「ってか、そんなに俺のこと見てたんだ?」
へぇー、とでも言うかの様に自分の顎に長い指を添え、あたしは向きを変えられた。
もちろん、彼と向き合うような形で。
うっ…この企んだ瞳は嫌いだ…