Heart × Hunter ~君の心は誰のモノ?~




「捺。キスしていい?」




聞いても人の話なんか聞かないくせに。


いとも簡単にあたしの唇は奪われた。




なのに触れたのは一瞬の間で。寂しそうに離れていった。







「彼方…「この先は聞きたいこと聞いてからにするわ。」



「…何を?」




訊ねるように上を向くと、真っ赤な顔をしてそっぽを向く。



むっ


聞きたいことあるならちゃんと人の目を見ようよ!


ほんっとにこの人は…






「あのな、」



「目合わせないと答えないから。」




これはほんの少しの意地悪。


やられてばっかじゃ嫌なんだもん。





< 277 / 412 >

この作品をシェア

pagetop