Heart × Hunter ~君の心は誰のモノ?~
ついでにそのまま。
「あたしはヒロとキスしてないっ!」
「はっ、え!?」
したに見えたかもしれないけど、ヒロがキスしたのはほっぺだ。
唇のすぐ横。
そこを指差して彼方に強調した。
「ご、ごめん…」
「別にいいもんっ」
「あ、でも捺聞いて?」
急に真面目な表情になってあたしを見つめてきた。
あたしって鈍いんだろうか。
自分の気持ちにも彼方が勘違いする理由も分からない。
だから誰かに言われないと何も始められないんだ。
だから、彼の言葉を待つ。