Heart × Hunter ~君の心は誰のモノ?~
駅に着くと視線が痛い。
こっちを指さして何か言ってる。
な、なんか変?
黒のショーパンにオレンジ色のボーダーのカットソーで、軽く髪を巻いてみたんだけど…
いい機会だし、ちょっと気合い入れてみたのが間違いだったかな。
「捺禾ちゃーん!おまたせ!」
「あ、マー。」
来てすぐに、じーっと見つめられ戸惑ってしまう。
や、やっぱり可笑しいんじゃ…
「捺禾ちゃ「おー、美人やねぇ。」
上から低い声がして顔を上げると茶髪の爽やか青年と目が合った。
うっ…イケメン…
この頃、あたしはイケメンに弱くなった。それに優しい人に。