Heart × Hunter ~君の心は誰のモノ?~
そんな山田くんがあたしの名前を呼んだ。
まだ何かあるのか、と不思議に見つめた。
山田くんは肩が勢いよく上がるほど空気を吸ってこう言った。
「俺、野桜ちゃんのボーイフレンドになったるから見とって!」
あまりにも衝撃的な言葉に周りの雰囲気もシーンとなった。15人もいるのに、誰一人話してない。
「那月…それは無理だろ。」
「あいつより優しくできる自信めっちゃある!」
キーンと耳を塞ぎたくなる音がする大声で話すから、とりあえず水を飲ませて落ち着かせる。
でもその飲み物…色おかしくない?オレンジ色なんだけど。
疑って損はない。とでも言いたいように、それを飲んだ彼はもっとテンションが高くなった。