Heart × Hunter ~君の心は誰のモノ?~




そんな山田くんがあたしの名前を呼んだ。


まだ何かあるのか、と不思議に見つめた。






山田くんは肩が勢いよく上がるほど空気を吸ってこう言った。





「俺、野桜ちゃんのボーイフレンドになったるから見とって!」





あまりにも衝撃的な言葉に周りの雰囲気もシーンとなった。15人もいるのに、誰一人話してない。






「那月…それは無理だろ。」




「あいつより優しくできる自信めっちゃある!」





キーンと耳を塞ぎたくなる音がする大声で話すから、とりあえず水を飲ませて落ち着かせる。



でもその飲み物…色おかしくない?オレンジ色なんだけど。




疑って損はない。とでも言いたいように、それを飲んだ彼はもっとテンションが高くなった。






< 316 / 412 >

この作品をシェア

pagetop