Heart × Hunter ~君の心は誰のモノ?~
ありえない。こんなことってある…。
こっちは悲しんでいるというのに、呑気に笑っちゃってさ。こっちは看病してやった身だっていうのに。
(あぁ、どうしよう…)
「まぁ、のんびり待てばいいんやない?桐谷やってそこまで…」
「…って。」
「なん?」
「でてっ、て!って言ってるの!」
こうなったのは誰のせいだと思ってんのよ!
今は余計な口出さないでほしいの。
背中をぐいぐい押しやって部屋から追い出す。
「ちょっ…俺、まだ病人なんやけど!?」
うるさくドアを叩いてるけど、もう無視だもん。
――彼方に謝らないと。