Heart × Hunter ~君の心は誰のモノ?~




やっぱり山田くん帰さなきゃよかった。


原因は彼だって連れてくればよかった。



そしたら、彼方もっと怒るかな…やっぱり浮気か、って思われちゃうかな。




あぁ…結局、良い選択肢なんて見つからないよ。


…自分で解決するしかない。






「捺は紅茶だよね?」




「あっ、ありがと。」





彼方は向かい合わせに座って、優雅に飲み物を飲み始める。


匂いからしたらたぶんコーヒー…あたしにはあんな苦いの飲めない。



自分も飲もうと、ずずずっ…と音を立てて喉に押し込んだ。




「…ふ」



っ…恥ずかしい。飲み物もちゃんと飲めないのか、ってバカにされてる。





< 325 / 412 >

この作品をシェア

pagetop