Heart × Hunter ~君の心は誰のモノ?~
「どうせ、ペットボトルでしか飲んだことないさ!バカだし、常識なんか知らないもん!」
だから笑うんでしょ!彼方はお金持ちのボンボンだから分からないの!
話の趣旨がズレてるけど、庶民バカにすんな!
彼方が本気で笑い始めた。だから、彼方は…
「バカにしすぎっ!」
いつまで笑ってんの!
いつの間にか立っていた足で仁王立ちする。だから見下ろしてるはずなのに、なんだろこの逆な感じは…こっちが見下ろされてるみたいだ。
当の本人はやっと笑いが止まって口を開いた。
「で?その金持ちのボンボンは怒ってるんだけど?謝罪ないの?」
こっちも怒ってるんだっつーの。どうせ通用しないんだけどさ、人の話は普通聞くんだよ。
「こっちだってさ、怒りたくないんだよ。嫉妬深いのは解りきってることだし。これでも抑えてるんだ。」
「そんなの知ったこっちゃないもん。」