Heart × Hunter ~君の心は誰のモノ?~
*彼なりの気遣い
――――――…
――――…
「なっちゃん、おはよ!」
「おはよ。また部屋に来たのね…」
「だって、なっちゃん起きるの遅いんだもんっ」
あの日から一ヶ月。
季節はもう冬になりかけて、肌寒くなってきた。
マーはあの日、泣きながらあたしに話しかけて。
理由は何度聞いても「気にしないで」だった。
それ以来、本当にあたしが気にすることなくマーは笑うから何も言えない。
普通な生活をまた送っているんだ。