Heart × Hunter ~君の心は誰のモノ?~




「いいの?言って。」



「は?」



「…あー、ごめん。主語なかった。ちゃんと言うから捺も聞いて。」



「うん。」




…ポリポリ


頬を掻く彼方は、迷っているのだと分かる。



それを抑えて彼方は口を開いた。






「俺、考えた。親父に言われたこと。」



「うん。」



「それでやっぱり後継ごうと思う。」



「…うん。」




お父さんのためだもん。


それはもう心の中では分かってたよ。





< 380 / 412 >

この作品をシェア

pagetop