Heart × Hunter ~君の心は誰のモノ?~
「捺禾、終わった?」
「んー、もうちょっと!」
――パタンッ
送ったばっかりのメールを見てからケータイを閉じた。
(届くかな…)
もう何ヶ月もメールしてないから届くか心配だ。
美容院に行ける日が来ず、伸び続けている髪の毛。
もう腰まで伸びた真っ直ぐな髪を、慣れた手つきでひとつに纏める。
「捺禾、今日は遅刻できねーぞ!」
「分かってるよ!大事な日だし!」
彼方がいないせいで、晃との口喧嘩はあたしが当たり前になった。
毎日ムカつくことばっかり!