DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
大学卒業の日――都内のホテルで謝恩会が開かれた夜、貴大にプロポーズされた。


でも、それに応えようとはせず、私は仕事を選んだ。 

私だって、100%結婚しないつもりではなかった。 

ただ、まだ早いと思っただけ。


社会人一年目で、結婚など到底考え付かなかった。



『石の上にも三年』


それを過ぎたら、プライベートのことも考えたらいい。 


それまでは、しっかり仕事に打ち込もう――そう考えていた時期だった。 



でも、そこで私たちは別々の道を歩くことになった。



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