DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
別れを告げられた直後は、信じられなくて、ずいぶん長いこと気持ちを引き摺ったままだった。 



仕事がうまくいかなくて、悩んだ時期、助けを求めるかのように貴大に電話をしたことがあった。 



これまでと変わらず、親身になって話を聞いてくれる貴大に、このまま甘えてしまおうかと思った矢先、 


私の醜い野望は粉々に打ち砕かれた。 



「俺、彼女できたんだ。もうじき、その子と結婚する。めぐみも幸せになれよ」


―――…。






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