DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
それからまた、ホテルの裏手から正面玄関まで、真夜中の路地を歩き続けた。 


話す内容は、「帰りたくない」とか、「もう少し一緒にいたい」とか……



そんなことばかり。 



時折、車が放つヘッドライトの明かりに照らされ、ビクッと身体を竦めながら彼の隣を歩いた。



ギュッと抱き寄せられた右肩が、熱を帯びている。



私も…… 

私も…… 

このまま一緒にいたい……。 






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