DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
余韻
そうは言ったものの、しばらくの間、なかなか歩きだせないでいた。
自分の中で沸き上がる葛藤に、自分でもどうしたらいいのか、正直分からなかった。
でも、このままでは埒が開かない。だから、私から裕司くんに提案した。
「“せーの”の合図で後ろを振り返って、それぞれ帰ることにしよう」
「めぐみさんは、本当にそれでいいの?」
「……えっ、うん。だって、このままじゃ困るでしょ。
じゃあ、いくよ!“せーの”」
心の迷いを振り払うように、明るく努めた。
――が、やっぱり、お互い何度も振り返り、なかなか先に進めない。
無情にも、時間ばかりが刻々と過ぎていく――。
自分の中で沸き上がる葛藤に、自分でもどうしたらいいのか、正直分からなかった。
でも、このままでは埒が開かない。だから、私から裕司くんに提案した。
「“せーの”の合図で後ろを振り返って、それぞれ帰ることにしよう」
「めぐみさんは、本当にそれでいいの?」
「……えっ、うん。だって、このままじゃ困るでしょ。
じゃあ、いくよ!“せーの”」
心の迷いを振り払うように、明るく努めた。
――が、やっぱり、お互い何度も振り返り、なかなか先に進めない。
無情にも、時間ばかりが刻々と過ぎていく――。