ＤＥＳＴＩＮＹ〜君と出会えたキセキ〜

時計を確認すると、待ち合わせの時間が近付いていた。



慌てて、駅の階段を駆け上がると、ちょうど仕事帰りの美加の姿が見えた。



「「久しぶり〜！」」
と、互いに手を振り、走り寄った。　



昨年末の忘年会以来だから、およそ８ヶ月ぶり。



そのときは、学生時代の仲間たち男女７人で、新宿の居酒屋に集まった。　



都内近郊組が４人、あとは静岡・大阪・愛媛と、地方からだった。



今日、会っている美加は、都内近郊組で、母校の私立中学の教師をしている。



明るくて真面目で、とても気の利く女の子だ。一緒にいて気を遣わずに済む、そんな雰囲気を持っている。