DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
東京ドームから水道橋駅を横目に、車がひっきりなしに行き交う、大きな白山通り沿いを二人で歩いた。    


美加お薦めのお店が、この近くにあるらしい。   


一見すると、すぐに見過ごしてしまいそうな、間口の小さな入り口。



その店の暖簾をくぐると、中から食欲を刺激する、美味しそうな匂いが漂ってきた。 



「いらっしゃいませー
お客様は何名様ですか?」


甲高い店員の声に、ちょこんと頭を下げ、指を二本胸の前に掲げた。



店内は、サラリーマンやカップルなど、先客が数組いたが、わりと落ち着いた雰囲気だった。





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