DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
でも、そんな気持ち、裕司くんに知られるわけにはいかないから……。



所謂“カッコつけ”かもしれない。


でも、年上という事実は、変えられないから。



しかも、お兄さんと同い年だなんて……!


ますます我儘なんて言えるわけない。


裕司くんを困らせるのだけは、したくないから。



第一、学生と社会人とでは、生活スタイルも違うしね。


彼女もいるし、どっちにしても、付き合うなんて最初から無理な話なんだよね。 


私に、飛び込む勇気があれば、別だけれど――…。





そんなことを思いながら、彼と昨夜のような堂々巡りの話を続けた。




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