DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
昔から、一人になりたいときや考え事があるときは、近くの海に来ていた。   


大きな海原を見ていると、自然と気持ちが和らいでくる。 


波の音に耳を澄まし、静かに目を閉じる――…



こうして、いつも荒立てた心の波を落ち着かせるのだ。 


テトラポットによじ登り、堤防まで足を進めた。  


目の前に広がる光景――


地平線と水平線の境が、くっきりと見える――…。





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