DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
裕司くんも、今頃、どこかで同じようにこの空を見上げているのかな? 



もしも、見ていたら…… 


少しくらい、私のことを思い出してくれるかな?



裕司くんの心の片隅に、少しでもいいから、私が映っていたらいいんだけどなぁ……。


ぽつりと、その場で呟いた。


そんな弱々しい言葉を、大海原が瞬く間に飲み込み、飛沫(しぶき)をあげた。






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