DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
「そうだったんだ……。」 


放心状態の私から、やっと出た言葉だった。



そのあとも、いろいろと話をしたけれど、あまりよく覚えていない。 



とにかく、アメリカへ出発する前に「一度、会いたい」と言われたことだけは、はっきりと頭に残っている。  


もちろん、私も断るつもりはない。



だって、ずっと裕司くんのことを考えていたんだから……。



約束は、今度の土曜日になった。



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