DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
いよいよ、明日、第三土曜日は音楽会本番だ。



前日の今日、午前中は各クラス毎に体育館のステージでリハーサルを行った。



本番さながらの雰囲気に、いつもはふざけている男子も真面目に取り組んでいた。


「やればできるじゃない!さすがだね。明日の音楽会もこの調子で、みんなで心をひとつに合わせて頑張ろうね」


「「「はい!!!」」」


明日の準備のため、授業は午前中で終了し、子どもたちは給食終了後、そのまま一斉下校した。 


職員は皆、担当係に分かれ、明日の準備に取り掛かった。 



バタバタと走り回り、一旦、荷物を取りに職員室へ戻ったときだった。


たまたま覗いた机上の携帯が、不在着信を告げていた。 


画面を見て、ハッとした――。 



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