DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
車のキーをバックから取り出し、駐車場へと向かった。


でも、歩く足取りが重い。 


いつもなら笑顔を振りまく私も、さすがに、このときばかりは、表情が冴えなかった。



車に乗ってからも、なんだか気持ちがすっきりしなくて……。



初冬の夜は、さすがに風が冷たく肌寒いのだけれど、それさえも気にも留めず、運転席の窓を全開にした。 


冷たい風が、私の頭を、クリーンにさせる。 



冷静になるには、最適だった。 




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