DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
だが、校長は、



「とりあえず、会ってみるだけ会ってみないか?」と言った。  



返事に困っていると、



「今、彼氏はいないんだろう?」



「えっ…まぁ……」



曖昧に首を傾げ、その場を取り繕ったが、校長は頑として譲らなかった。



「それなら、友達を作るような感覚で会ったらどうかな?」と勧めてきた。



「……ともだち、ですか?


「あぁ。そこで気に入れば、付き合ったらいいし、もし気に入らなかったら俺に遠慮せず、断ったらいいから。」



あまり気乗りがしなかったけれど、校長が何度も頼み込むので、「じゃあ、一度だけ」という約束で、会うことが決まった。




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