DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
そう話す彼の顔は、真っ赤だったように見えた。


夕陽に映し出されたからだろうか?


いや、多分、赤かったと思う。


しばらく押し黙っていると、「どうかな?」と再び聞かれ、返事に窮した。  

確かに、一緒に楽しい時間は過ごせたけれど……


なんとなく違うような気がした。


友達としてなら楽しいし、お互い同じ職業ということもあって、何かと心強いとは思うけれど……。


でも、恋人としては、どうなんだろう?


正直なところ、大越くんといてもドキドキすることもないし、胸が踊るようなこともなかったから――…。 



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