DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
「ちょっと、付き合うのは難しいかな」と、遠慮がちに答えた。 


「どうして?今、彼氏はいないんでしょ?」 


「うん、いないよ。でも、大越くんのこと、まだよく分かんないし、付き合うのはちょっと……」 


「だから、付き合えばいいんだよ!これから俺のことをどんどん知っていってよ!」 


「………」


あくまで前向きな彼。


恩師に頼まれて、渋々、引き受けたであろう『お見合い』のはずなのに……。 

そんなに急に、気持ちって変われるものなの?


ただ単に、海にいたカップルに刺激されただけなんじゃないの?


……なんて、思った自分もいた。 




< 307 / 462 >

この作品をシェア

pagetop