DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
麻紀の帰省に合わせて、彼女の実家で顔を合わせてから、その後は頻繁に二人きりで会うようになった。 

映画を観たり、ショッピングを楽しんだり……


ごくごく、普通のデートを楽しんだ。


スポーツ好きな彼の影響で、プロ野球やJリーグの試合を観戦しに、球場やサッカー場によく足を運んだ。

ルールの分からない私に、ここでも丁寧に教えてくれる伸也さん。


彼と一緒にいると、なんとなく心が落ち着く。


胸の痛みを感じるような、それでいてドラマのような刺激的な恋愛とは程遠いけど、心から安心できる自分がいる。


彼の前では、自然体でいられる自分――すごく居心地がよかった。


いつしか、週末は伸也さんと会うようになり、自然と私たちは付き合うようになっていた。




< 332 / 462 >

この作品をシェア

pagetop