DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
裕司くんは、結婚した私に対して、何ら以前と変わらなかった。



結婚生活のことや夫のことなど、何も聞いてこなかった。



私も、裕司くんの彼女のことや私生活には、全く触れなかった。 



お互い、敢えて触れなかったのかもしれない。



二人の話題と言えば…… 


「最近、こんなことを始めた」とか、「今、こんなことに夢中だよ」とか、ごくごく他愛のないことばかり。


――それでも、嬉しかった。 


裕司くんのことを知ることができるから。




< 368 / 462 >

この作品をシェア

pagetop