DESTINY〜君と出会えたキセキ〜
頭を掻きながらパジャマのまま、リビングへ足を運ぶと、


テーブルの上には、コーヒーがセットされていた。 


挽きたてのコーヒー豆の香ばしい薫りが、私の寝呆けた頭に刺激を与えてくれる。


やけに静かな家の中。


誰もいないのかな?


日曜日だっていうのに、みんな朝早くから出掛けたのかな?


そんなことを考えながら、お気に入りのカップに煎れたてのコーヒーとミルクを注いだ。


危うく溢れそうになり、カップに顔を近付け、ズズッと口に含んだ。


そのままダイニングテーブルの椅子に腰掛けると、正面にあるテレビに視線を移した。




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