冷たい彼氏2
「龍平、本当?」
近づいて顔を覗きこむ。
が、プイッと逸らされてしまう。
「龍平ー」
「………」
「ねぇー龍平ってば!!」
顔を覗き込もうとするたびに、そらされてしまう。
えーなんで?
「龍平ーー」
「プッ。アハハハハ」
急に駿平君が、爆笑し始めた。
え。な、何?
「あーやっぱ犬みたい。可愛いね、椎依さん」
「え?え?」
言われたことが分からず、考える。
“犬みたい。可愛い”
……えぇ!?