冷たい彼氏2




「…椎依」



「ん?」



「もしもさ、俺に好きな子が出来て別れようって言ったらどうする?」



「えッ!?龍平好きな子できたの!?」



だから今日は妙に優しいの?



最後のデートだから?



そ、そんなのやだぁ…



涙目になりながら龍平を見ると、真面目な顔をしてた。



本当なんだ……



「…好きな子が出来ちゃったなら仕方ないと思う。だから別れるけど、あたしはずっと龍平が好きだよ」



ずっと好きだもん。



大好きだもん。



「お前何本気にしてんの。さっきもしもって言っただろう」



「えッ?」



もしもの話!?



な、なんだ…良かった。
< 4 / 17 >

この作品をシェア

pagetop