ある国の専属メイド
王子の部屋に戻った美咲は窓ふきをしていた。


「・・・王子、視線が痛いです・・・」

「だってー昨日みたいになっちゃうといけないから見守ってなくちゃ♪」

「梯子に乗って窓を拭いていないじゃないですか!!窓ふきも終わったので清掃係の手 伝いをしてきます!!///」


美咲は部屋を後にしようとしたが・・・



「待って!美咲ちゃんは俺の専属メイドでしょ?」




王子に手首をつかまれ、部屋から出られなくなったしまった。


「それに、なんで清掃係の手伝いをしに行くわけ?今日は清掃係は休みのはずだけ ど・・・?」


王子に何も言い返せない美咲は、顔を真っ赤にしながら俯いていた。



「あっ!それと『王子』じゃなくて、『拓海』って呼んで欲しいんだけど・・・?」

「それはできません!!王子とは身分が違うので・・・」


王子はしばらく黙った。



「じゃあ、王子の命令って言ったら?」


(こいつ!!ムカツク!!!)


「呼ぶまで手首は離さないよ♪」


「た・・・・・拓海・・・/////」


「よくできました♪」


頭を撫で、美咲の手首を離した王子は『出掛けてくる』と言い、部屋を出て行った。




「拓海のバカ・・・///」





そう言いながら、仕事をやり始めた美咲だった・・・。





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