ある国の専属メイド
「やっぱり、さっきの叫び声・・・。おい!家来!」

「はい。何でしょう?」

「鮎沢美咲が行方不明だ。今すぐ探してくれ!!」

「わかりました」

「美咲ちゃん、何処にいるの・・・」



ーその頃、美咲は・・・


「んー・・・」


目を覚ましたがいつもと違う部屋だった。


「やっと、起きたか・・・」

「そ、その声は!!」

「久しぶりやなー美咲」

「と、虎王子!?」


そう、この王子の名前は『五十嵐虎』。
この王子は美咲の事が好きなのだ。
美咲は1ヶ月前まで、王子の専属メイドだったのだ。


「な、何で私がここに・・・?」

「何でって、お前を連れ戻したんや。突然いなくなって、探すの苦労したわ・・・。見付けたと思ったら、俺の嫌いな王子の専属メイドをしてるしな」

「拓海王子の事、知っているんですか!?」

「知っているもなにも、俺はあいつと仲が悪いからな・・・。とにかく、戻って来てくれてよかったわ」

「私、帰ります」

「無理やな。外には大勢控えとるからな・・・」

(くそっ・・・!!)

「お帰り、俺の専属メイド」


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