あたしのfirstkiss
パッと資料から顔を上げると、外はもう真っ暗だった。
やばい、急いで帰らないと!
バッグに荷物をつめて、ドアを開ける。
と……
「何してるの?」
「ぐー…むにゃむにゃ」
やつが、東が寝ていた。
何でこんな所で?
てかずっと居たの?!
「バカッ面」
東の寝顔を見ながらポツリと呟くと、東がゆっくり目を開けた。
「んー…あ!かいちょー!!」
「何してるのよ、こんな所で」
「ん?かいちょー待ってた」
「何で。一緒に帰るなんて言ってないじゃん」
「そーだけど、もう真っ暗だし」
そう言って東は、窓の外を指差した。