俺の片想い
「てか俺ら同クラかな?」
健太はスクバについているストラップを触りながら呟いた。
「仲いいから違うんじゃね?」
俺も健太が触っていたストラップを触った。
「健太のストラップおみくじじゃん!すげー!俺もやってみよ♪」
シャカシャカとストラップを振る。
一本の棒が出てきた。
そこには“大吉”と赤で書かれていた。
「うぉ!大吉じゃん!雄大すげぇな。俺いっつも吉だぞ。お前今日素敵な出会いとかあるんじゃね?」
「こんなの何回もやれば大吉くらい出るだろ。偶然だよ」
とは言っても素敵な出会いか…。
顔が少し綻ぶ。