“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「それなのに、遥ちゃん。
オレのパジャマをギュッとつかんで『もっと…』なんて煽るから。
危うく押し倒しそうになったっつーの」


…んな話、聞きたくねぇよ。


軽く息を吐き出したオレに、


「でもさ。
これじゃあ、出来ねぇんだよな。
押し倒すこと」


征は残念そうに言って、折れた足を指さす。


「あぁ!!でも!!!
あんなキスを遥ちゃんにされたらさ?
俺マジヤバイって!!」


顔を両手で覆って、もうたまらない!とでも言うように声を響かせ、


「もう、いっそ。
遥ちゃんにいろいろシテもらおうかな?
俺がスルんじゃなくて」


征は顔を覆った両手の隙間から俺を見上げた。

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