“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「…は?
キスですら…って…。
凌…おまえ…」


一切、取り繕うことのない
征の素の表情に
征の素の声に




「してねぇよ、何も」



――オレは、嘘をついた。



「だから、大切に触れてやれよ?」



――その方が。
征が――。


遥をより大事に、より大切にしてくれると思ったから。
< 105 / 641 >

この作品をシェア

pagetop