“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「…は?
キスですら…って…。
凌…おまえ…」
一切、取り繕うことのない
征の素の表情に
征の素の声に
「してねぇよ、何も」
――オレは、嘘をついた。
「だから、大切に触れてやれよ?」
――その方が。
征が――。
遥をより大事に、より大切にしてくれると思ったから。
キスですら…って…。
凌…おまえ…」
一切、取り繕うことのない
征の素の表情に
征の素の声に
「してねぇよ、何も」
――オレは、嘘をついた。
「だから、大切に触れてやれよ?」
――その方が。
征が――。
遥をより大事に、より大切にしてくれると思ったから。