“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
その、冷たすぎる横顔に


「凌は…」


気がついたら言葉を


「本当に…。
本当にあたしのこと、嫌いになっちゃったの?」


投げかけて、いた。


「もう…。
もう本当に…。
“おさななじみ”でもないと…思ってるの?」


あたしの言葉に、振り返ることのない凌。


それでも歩みだけは止めてくれた。


そんな凌の背中に向かって、


「間違ってたってわかって、後悔しても。
もう、どうしようもないの?
ねぇ!凌!!
あたし達、本当に…。
もう、元には戻れないの?」


言葉を投げつける。
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