“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「でもさ?
佐藤さんと二人で…。
凌の家、行こうとしてたんだろ?」


――あぁ。
図書館で一緒に資料集めした後、オレだけが持ってる資料を、『今すぐどうしても見たい!』
――そう佐藤さんが言うからさ。


「それで何もなかったって言ったら…。
“男”じゃねぇよな?」


――はぁ?
…んなら、オレ。
“男”じゃなくてもいーし。
つーか、その前に、佐藤さんを家に上げてねぇっつーの。


「道で会ったとき。
凌と佐藤さんがラブラブだったって…。
遥ちゃんが言ってたよ~?」


…って。
なんだよ、その報告。


つーか。
なんだよ、征。
その強引な持ってき方は。

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