“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
奥歯をギリギリをかみ締めるオレに、
「それにさ?
遥ちゃんも喜んでたよ?
凌に彼女ができたってこと」
「…は?」
「あたしだけ幸せなのが申し訳なくって…だってさ?」
「…は?」
「遥ちゃんって、やっぱりさー…
本当にいい子だよなー」
うんうん…とうなずき、思い出し笑いを浮べる征から、スッと…顔をそらしたわけは―――
『凌は…
本当に…。
本当にあたしのこと、嫌いになっちゃったの?』
あの日…花火の日の遥のあの言葉が…
「それにさ?
遥ちゃんも喜んでたよ?
凌に彼女ができたってこと」
「…は?」
「あたしだけ幸せなのが申し訳なくって…だってさ?」
「…は?」
「遥ちゃんって、やっぱりさー…
本当にいい子だよなー」
うんうん…とうなずき、思い出し笑いを浮べる征から、スッと…顔をそらしたわけは―――
『凌は…
本当に…。
本当にあたしのこと、嫌いになっちゃったの?』
あの日…花火の日の遥のあの言葉が…