“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「そりゃそーだよな。
おまえは“北村凌”だもんな。
んなカッコ悪ぃこと、出来るわけねーよな。
つーかさ。
んなこと。
周りが許したりなんか、しねーよな。
誰からも必要とされない“俺”なんかと違ってさ?」


征…おまえ…いつから…


そんなガラス球みたいな瞳…


人形みたいな表情…するようになった?



「俺には…遥ちゃんしかいないってのに。
他には何にもいらないってのに」


征はジッと自分の手のひらを見下ろし…こう、言った。
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